
二章組
本編二章にて活躍する人たち。
原因不明、手掛かりとなるようなものも殆どなく、世間を騒がせ続けている連続失踪事件。
それぞれの目的を持ち、己が望みの為に動く彼らが出会い、交差し、物語は動き始める。
その旅の末に、彼らが目の当たりにした太古の真実とは。


シエテ
一人称:俺、私 二人称:君、お前、○○くん
「……忘れられないんだ。あの日、俺に救けを求めた子供達の声が」
「運命なんて言ってしまえば。羽のように軽く容易く、命は散るだろう」
主人公。
災害により故郷や家族を失い、海を越えてやって来た移民の男性。
魔導学者にして元教師。元は教師を本業としていた為、専門的な知識は少し浅めだがそれでも十分魔導学には精通しており、着眼点も鋭く優秀。
人が良く、困っている人を放っておけないタイプのド善人。人の良いところを見つけるのが得意。だが本人は過剰に期待を背負って育った経験から自分に対して非常に厳しく、自分の長所を自覚するのが致命的なまでに不得意。その為、素の彼は非常に後ろ向きな性格をしている。
未だ解明されていない謎が多い、故郷が滅ぶ事となった事件とその原因を学者として追い、此度の騒動に巻き込まれて行くこととなる。
戦闘時に武器は持たず、魔導のみで戦う。攻撃のための魔導より補助魔導、及び強化魔導の方が得意。

???
一人称:俺 二人称:お前、テメエ
「…馬鹿らしい。殴って黙らせた方が数億倍早いだろうが……」
「早死にしたくなけりゃ、二度と俺にそのツラ見せんな?」
主人公。
長いローブを身に纏い、フードを深く被った謎多き青年。
きつめの人間不信なのか、非常に攻撃的な性格をしている。他者を傷つけることに躊躇いがなく、武器は大鎌と戦い方も大胆。
しかし本編二章では戦闘を避けたがるミザールに無理矢理タッグを組まされた事で彼も半ば強制的に戦闘を避ける方向性で行動することとなる。本人はガチで嫌そう。
とある人物を探しているようだが…?



ブロート
一人称:私 二人称:君、貴方、貴殿、~さん、~殿
「…名乗る程の者じゃない。適当に呼んでくれればいいよ」
「私が出る。総員定位置で待機、状況次第では援護を」
主人公。
目元を布で隠している、少々近寄り難い雰囲気の男性。
悪い人間ではないようだが滅多に表情が動く事がなく、用事がなければ滅多に人に話しかける事もしないような、機械的に見える人。
その正体は秘密警察の一番偉い人…及び、「魔導科学総合均衡維持機関-Lib」本部の総監。若くしてその椅子に座るだけはあり、戦闘能力も判断能力も非常に秀でており、向かう処敵なし。
趣味はパン作り。何気に人に振舞うのが好きなのか、よく余ったパンを周りの人間に配っている。
過去に起きた大規模な殺人事件の真相を探る為単独行動をしていたところローリエという少女に懐かれ、共に失踪事件の調査の為行動するように。

ジェーン・ドゥ
一人称:私 二人称:君
「畏れ慄け!私こそ人呼んで『無銘』の魔女である!」
「――無銘が『無銘』たる所以、教えてあげようか」
主人公。
『無銘の魔女』を名乗る、気さくで明るい雰囲気の少女。
魔女の一族の間では「『無銘』の魔女はその知識欲を満たす為に重大な過ちを犯し、これまでの成果全てを失った悪人、愚者」と噂されている……が、本人はかなり人懐こい性格をしており、人も良く、魔導には詳しいがそればかりに没頭するような人ではない為あまりそれらしくは見えない…
戦闘技術は持ち合わせていないようだが、相手を翻弄し戦意を喪失させることで戦闘を回避する独特な手法を取っている。しかし彼女が対処できないような悪意、殺意を向ける相手が現れた場合には、暫くすると謎の「援軍」が現れ……?
今回の失踪事件の被害者の候補としてあがっている少女を捜している様子。



イリス
一人称:? 二人称:?
「…………(にこにこと微笑んでいる)」
主人公。
にこやかだが無口で、普段から身振り手振りで意思疎通を図る少女。
口を開いても謎の言語で話してしまい、誰一人として彼女が何を伝えようとしているのか理解できない。皆が話したことは理解出来ているように見えるが、自身が話すことはできない模様。
今回の失踪事件を追っているようだが、真意は不明。彼女は一切の戦闘ができないことからか、ジェーン・ドゥと共に行動している。

ミザール
一人称:俺 二人称:君、お前
「そんなシケた顔すんなって!俺がついてんだからもう安泰だ!そうだろ?」
「俺たちの運命は揺るがない。俺たちに悲劇は似合わない!」
???と共に行動をしている大変賑やかでやかましい男。主人公。
運命の人にプロポーズする為、運命の人を探して旅に出たらしい。何だお前。
超絶ポジティブ。どんな時でも前を向いている無敵の男。どこからか花を取り出して人を元気づけるのが好きっぽい。何だお前。
一見バカのようにも見えるが案外思慮深く冷静。ついでに割と物知り。
一丁の銃を使って戦える…ようだが、戦闘を好んでいないのか武器を持つことがない。武器の代わりに花を取り出し平和的解決を望む紳士(?)。
そんな事より俺と一杯、お茶でもどうだ?



ノーヴェ
一人称:私 二人称:貴方、~さん
「霧海での悪夢は終わった…けれど、謎も違和感もまだ尽きちゃいないのよ」
「生憎手段を選んでる暇はないの。身体でも人の命でも、何でも売ってやる」
己の足、話術、その身体の全てを使って活躍する情報屋の女性。
霧海での凄惨な実験を乗り越え、逃げ出し生き残った実力者。
周りの変化に敏感で、且つ彼女の情報網はそこかしこに張り巡らされているため、噂話などの把握能力が異常に高い。
まさに大人の女性、といったような落ち着きと上品な雰囲気の持ち主。
彼女が愛した青年が死ななければいけなかった理由…不老不死の真相を追っている。その道中でシエテと出会い共に行動するように。
あまり戦闘を得意とはしていないが、素早さを活かし相手を翻弄したり敵に魔導罠をかけたりと、トリッキーな戦闘方法で自衛は十分に出来る。

ネームレス
一人称:僕、おれ、お兄ちゃん 二人称:君、~ちゃん
「あ!おかえり~☆お外大丈夫だった~?怪我はない?なら良かった♡」
「大丈夫!君たちのことはお兄ちゃんが必ず守ってあげるからね☆」
ジェーン・ドゥの協力者の男性。ジェーン・ドゥとは昔からの知り合いのようで、彼もまた魔女の一族であるようだが…?
化粧に詳しく、かわいいものを好み、人の相談に乗って女子高生のようにはしゃぐ、少し変わった成人男性。普段語尾に♡や☆がつくような独特な話し方をするが、断じてオネエというわけではない。
上記した個性的な面を除けば本当に良い人。料理も裁縫も、家事なら何でもできる家庭的な男。
ジェーン・ドゥと共にとある少女の行方を追っている…というより、ジェーンよりも彼の方が少女の行方を気にかけているようだが…?



???(一番)
一人称:オレ、俺 二人称:お前
「オレから逃げなかったというその一点だけは評価してやろうじゃん!」
「ここまで来てそう易々と逃す訳なかろうて!…この人殺し」
???(フード男)のストーリー後日談にて立ちはだかる最後の敵。
『境域槶常世化計画』の被験者、被験者番号一番。
???がずっと目を背けていた…が、件の事件を乗り越え、向き合うと決めた残酷な現実に最も関わっている人物。

ローリエ
一人称:わたし 二人称:きみ
「ねえねえブロート!お出かけする前に、パンちょうだい!」
「今日はどこ行くの?わたしもついてっていいよね?」
なぜかブロートによく懐いている幼い少女。
今回の失踪事件について詳しく、身元も不明である為
最前線で情報収集に勤しんでいたブロートが直々に面倒を見ていた。
戦闘に置いての実力は大人顔負けの強さを誇る。謎の怪力の持ち主であり、
彼女の武器である大きなハンマーを余裕で持ち上げ、振りかぶり戦う。
しかし幼さゆえか、性格は年相応に無邪気で、時折残酷。
故郷は不明、両親の姿は見当たらず、稀に普段の純真さからは想像できない程に大人びた一面を見せる事もある、謎の多い少女。
その正体は…
